急性腹症とは、突然発症する強い腹痛を主症状とし、緊急対応を要する可能性がある状態を指します。原因は多岐にわたり、消化器疾患だけでなく、泌尿器・婦人科・血管系疾患などが関与することもあります。迅速かつ的確な診断が重要です。
■ 主な原因
- 急性虫垂炎
- 消化管穿孔
- 腸閉塞
- 急性胆のう炎・胆管炎
- 急性膵炎
- 消化管出血
- 腹部大動脈瘤破裂 など
重篤な疾患が隠れていることもあるため、自己判断は危険です。
■ 当院での対応の流れ
1.初期評価
まず、血圧・脈拍・体温・意識状態など全身状態を確認します。ショック症状がある場合は直ちに処置を行います。
2.問診・身体診察
痛みの部位、持続時間、発熱や嘔吐の有無などを詳しく確認します。腹部の圧痛や反跳痛の有無も重要な所見です。
3.検査
- 血液検査
- 腹部エコー
- CT検査
- 必要に応じて内視鏡検査
画像検査により原因を迅速に特定します。
4.治療
診断に応じて、以下の対応を行います。
- 点滴・抗菌薬投与
- 緊急内視鏡治療
- 外科的手術
- 専門科との連携
状態によっては緊急入院となります。
■ 早期受診の目安
以下の症状がある場合は、速やかに受診してください。
- 我慢できないほどの強い腹痛
- 発熱や繰り返す嘔吐
- 血便や吐血
- お腹が板のように硬い
- 意識がもうろうとする
特に高齢の方は症状が典型的でない場合もあります。
安全で迅速な診療体制
急性腹症は時間との勝負です。
当院では、迅速な検査体制と各専門科との連携により、早期診断・早期治療に努めています。
突然の腹痛でお困りの際は、ためらわずにご相談ください。