ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の粘膜に感染する細菌で、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、さらには胃がんの発症と関連があることが知られています。感染していても自覚症状がない場合もありますが、放置することで将来的なリスクが高まる可能性があります。
当院では、内視鏡検査や血液検査、尿素呼気試験などにより感染の有無を確認し、必要に応じて除菌治療を行っています。
■ 除菌治療の方法
除菌治療は、胃酸を抑える薬(プロトンポンプ阻害薬またはカリウムイオン競合型アシッドブロッカー)と、2種類の抗菌薬を1週間服用する方法が一般的です。正しく服用することで、1回目の治療で約80〜90%の方が除菌に成功します。
もし1回目で除菌できなかった場合は、抗菌薬の種類を変更して再治療(2次除菌)を行います。
■ 治療後の確認
治療終了後、一定期間をあけて尿素呼気試験などを行い、除菌が成功しているかを確認します。自己判断で服薬を中断すると成功率が低下するため、医師の指示通りに内服を継続することが大切です。
■ 除菌のメリット
除菌により胃・十二指腸潰瘍の再発予防や、胃がん発症リスクの低減が期待されます。特に慢性胃炎と診断された方や、潰瘍の既往がある方には治療が推奨されます。
胃の不調が続く方や、健康診断で異常を指摘された方は、お気軽にご相談ください。