肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、障害が進行するまで自覚症状が出にくい特徴があります。
近年、生活習慣病と肝機能障害の関連が強く注目されています。
■ 生活習慣病とは
生活習慣病には以下のような疾患があります。
- 肥満
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症
これらは食生活・運動不足・飲酒・喫煙などの生活習慣と深く関係しています。
■ 肝臓への影響
1.脂肪肝(MASLD)
過栄養や運動不足により、肝臓に脂肪が蓄積した状態です。
かつて「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」と呼ばれていた病態に相当します。
初期は無症状ですが、放置すると炎症(脂肪肝炎)を起こし、肝硬変や肝がんへ進行する可能性があります。
2.糖尿病との関連
糖尿病があると脂肪肝や肝がんのリスクが高まります。
インスリン抵抗性は肝臓に脂肪を蓄積させる重要な要因です。
3.アルコールとの相乗効果
過度の飲酒はアルコール性肝障害を引き起こします。
肥満や糖尿病がある場合、肝障害はさらに進行しやすくなります。
■ 肝機能検査でわかること
血液検査では以下の数値を確認します。
- AST(GOT)
- ALT(GPT)
- γ-GTP
異常値が続く場合は、腹部エコーなど追加検査が必要になることがあります。
■ 改善のポイント
- 適正体重の維持
- バランスのよい食事(過剰な糖質・脂質を控える)
- 定期的な運動
- 節酒または禁酒
体重を5~10%減少させるだけでも、脂肪肝の改善が期待できます。
早期対応が将来を守ります
生活習慣病に伴う肝機能異常は、早期であれば改善可能な場合が多い疾患です。
健康診断で肝機能異常を指摘された場合は、放置せずご相談ください。
当院では、検査から生活指導、継続的なフォローアップまで対応しています。