消化管出血への対応

消化管出血への対応

消化管出血とは、食道・胃・十二指腸・小腸・大腸などの消化管から出血する状態を指します。
吐血(血を吐く)、下血(黒色便・血便)、急な貧血症状(立ちくらみ・動悸・息切れ)などが主な症状です。出血量が多い場合は、命に関わることもあるため、迅速な対応が必要です。


■ 主な原因

  • 胃・十二指腸潰瘍
  • 食道静脈瘤
  • 胃炎・腸炎
  • 大腸憩室出血
  • 消化管腫瘍 など

ピロリ菌感染や鎮痛薬(NSAIDs)の長期使用が背景となることもあります。


■ 当院での対応の流れ

1.初期評価

まず、血圧・脈拍・意識状態など全身状態を確認します。必要に応じて点滴や輸血を行い、循環動態の安定を図ります。

2.緊急内視鏡検査

出血源を特定するため、上部または下部内視鏡検査を行います。
内視鏡は診断だけでなく、止血処置も同時に可能です。

3.内視鏡的止血術

状況に応じて以下の方法を組み合わせます。

  • クリップによる止血
  • 電気凝固法
  • 薬剤注入法
  • 結紮術(静脈瘤の場合)

多くの場合、内視鏡治療で止血が可能です。

4.入院管理

再出血予防のため一定期間の入院管理を行います。
胃酸抑制薬の投与や原因疾患への治療を並行して進めます。


■ 早期受診の重要性

黒色便や血便、吐血がみられた場合は、自己判断せず速やかに医療機関を受診してください。
特に高齢の方、持病のある方、抗血栓薬を服用中の方は注意が必要です。


当院の取り組み

当院では、緊急内視鏡に対応できる体制を整え、迅速な診断と治療を行っています。
患者さまの状態に応じた安全で確実な止血治療を心がけています。